恒例の9月に入ってからの夏休みで、北海道にやってきました。
帯広空港からまず向かったのは、幕別町忠類にあるノースポールステイブルさん。昨年もお邪魔しましたが、ご夫婦でやっている牧場で、馬が敷地内を適当にうろうろしているのがおもしろいんです。

まずは着替えさせてもらい、その間にご主人が馬を連れてきて馬装を始めました。
わたしが乗るのは、栗毛のギネスくん。サラブレッドです。

またがってからふと見ると、ギネスくんの蹄がどう見ても削りたて。
ここのご主人は装蹄師でもあるので、聞いてみると「あ、さっきやったばっかりです」とのことで、指差した地面を見ると蹄の削りカスが落ちていました。
奥さんによると、このカスを狙って、飼っているニワトリが寄ってくるんですって。

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相方は去年と同じミザルーくん(これもサラ)にまたがり、オーナーは中間種のチョウスケくんにまたがって、林に入っていく…なり、駈歩ですか(笑)。

林の途中、薄紫のきれいな花がたくさん咲いています。
「きれいでしょ? トリカブトですよ」
うわーそれはまずい。かなりやばいアルカロイド。
馬はそういうの本能でわかるだろうから食べないと思うけど、こんなのアカシアか何かと間違えて採ったら大変なことですね。
そういえば去年はナナカマドがきれいだったけど、今年はまだなのかな。

林を抜けて、畑のそばの舗装された道へ。
「できたら石のあるところ避けて歩いてくださいね、(馬が)痛いから」というオーナーの馬への気遣いは、さすが装蹄師だなあ。
オーナーの後ろをついて、できるだけ草が生えているところを速歩していたら、オーナーの乗っているチョウスケが派手につまずきました。
ほとんど人馬転の勢いでしたが、それで落ちないのはさすが。でもすぐ後ろについていたわたしは、瞬間的に「このままだと乗り上げる!」と思い、ギネスくんを止めるのに必死でした。
ギネスくんが暴れもせず、すぐに止まってくれて良かった〜。

川に降りて渡り、どんどん山を登ります。このへんから、駈歩の分量が増えていきます。ギネスくんの駈歩、最初は頭を上げて走ろうとするところがあるんだけど、実はそんなに走る気があるわけじゃない(笑)。
別に抑える必要はないので、オーナーを追い抜かない程度に走ってもらいます。

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▲さすがにこんな木立の間は常歩で。

開けているけど、そこそこ起伏のある道を、駈歩のまま通過。下りの駈歩はさすがにゆっくりめだけど、上りの駈歩はふだん絶対にやらないスピード。オーナーもカウボーイみたいに馬を追ってるし(笑)。
馬場だったら「引っかかられた! 止まって止まって!」と慌てるくらいのスピードだったんですが、外乗だと馬がどうせふだんからやってるんだろうし、「わかった任せる!」っていう感じでできちゃうのが不思議ですよね。

ギネスがときどきつまみ食いをするんですが(口の高さに草があるんだから当たり前)、オーナーが
「やっとつまみ食いできるようになったんですよね」
と言う。
「できなかったんですか?」
「サラですからね、最初は外に行くと緊張しちゃってつまみ食いどころじゃなかったみたいで。もう20歳になるんで、やっと余裕が出てきたみたい」
「やんちゃだったんですか?」
「最初はね(笑)。ぼくとしてはつまみ食いできるくらい落ち着いてくれて感無量だけど、ちょっと寂しいような気もします」

林を速歩と駈歩で抜けて、木が倒れていれば飛越したりしながら(っていうか馬が勝手に飛んでくれる)、外乗は終盤へ。
もとの敷地に戻って下馬すると、お馬さんたちはすぐに馬装を外してもらって丸洗い。
そのまま草地にごろんしてしまえる気ままな暮らし、贅沢ですねえ。

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▲お仕事終わって丸洗いしてもらって、めっちゃリラックスしているギネスくん。またねー