本日は八王子乗馬倶楽部さんで新春ホースショー。わたしは青空くんとA2課目に出場することにしていますが、日の出乗馬倶楽部には馬運車がないので、八王子さんに迎えに来ていただきます。
そんな都合で、6時半に日の出に到着し、7時には馬運車が到着。青空くん、前日に「遠足だよ」と言い聞かせておいたせいか、すたすた乗ったよ(笑)。

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▲馬運車待機中。

八王子さんに到着してすぐ、Cちゃん先生に調馬索をかけてもらいました。
その間に自分の準備をし、調馬索が終わったところですぐに自分で騎乗して馴致します。去年はそれもCちゃん先生にやってもらったのですが、青空くんがあまりにも平常通りだったし、今年は先通しもやってもらわないので、できるだけ自分でやることにしています。
が、わたしが騎乗するなりCちゃん先生が、「もし乗りにくいようだったらすぐ言って? 代わるから」と言います。あら、そんなに元気が良かったのかしら…。
動かしてみると、いつもより少し元気がいいような気はするけど、別に物見をするでもなく、大きな水たまりにも全く動じない青空。ただ、ときどきハミを突っ張る気がしないでもないけど、昨日よりは全然おさまりやすい。
待機馬場と本馬場で、ひととおり駈歩まで動かし、少し経路っぽい動きを細切れに入れたところで、Cちゃん先生に「元気があって動かすの楽だよ」と伝えたところ、「ちょっとだけ乗せて」と乗り替わってくれました。
が、雨が強くなってきたので、下運動終了。あとは出番の30分前くらいに出して、ひたすら自分で動かしてまとめる計画です。

この時点で9時で、青空とわたしの出番は12時ごろの予定。えらくヒマなので、たてがみを編みました。
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▲この状態まで、無口もつけずに編ませてくれる青空くん。

わたしの出番はA2課目の6番目だったので、1番目の演技が終わったころに青空くんと待機馬場へ出ました。
雨はすっかり上がっていて、足下こそバチャバチャですが青空くんは気にせず動いてくれるので、運動には全く支障なし。いつものように、常歩から始めました。

速歩に移行すると、ハミ受けはそこそこやるんだけど、拳を軽くできるところまではいかない。そして、朝イチよりも重めな気がする。
駈歩をやると変わるかな、と思ったのですが、発進自体はいいけどあまり元気がある感じがしない。今は鞭を持っているけど、本番では鞭を捨てなきゃならないのに、このままで大丈夫かな?

速歩から常歩に落とすときに、少し反抗する素振りを見せたので、ちょっとやっとくか! と、3発強めの鞭を入れました。
青空くん、遊んでるんじゃないよ。おかーさんは本気だよ。そう伝えたつもり、もしかしたら少し口にも出したかな。
そこから速歩を出し直したら、ずいぶん真面目な速歩になり、拳も楽になったような気がします。

直前の出番の人の演技が始まり、わたしに「待機お願いします」の声がかかりました。
ここから本番まで、やることは決めている。ある程度速歩で動かしたらいったん常歩でハミ受けを確認し直し、寸前で駈歩にして前進気勢を出して、速歩に落としながら入場。
ここのところ、経路練習で必ずやってきたルーティンです。
前の人の進行具合を見ながら駈歩を出し、入場門が開くタイミングで速歩に落として鞭を捨てます。
そのまま真っ直ぐ入場、と思ったら、青空くんが微妙にA標識と使役さんを見て、ヨレてしまった。でも屈撓の形もリズムもいいし、ええいこのまま入っちゃえ。
入場ギリギリのラインでA点に近づけられたので、審判にも減点を取られずに済んだようです。

X点で敬礼、速歩発進。入場がヨレたので勢いを失っちゃったかな、と思いきや、なんだかいいリズムで発進して歩けている。
中間速歩で伸ばすときには頭を上げてしまいがちなのに、それもしないですーっと伸びてる。
3湾曲での頭頚の維持も難しいのですが、今日はどうしてこんなにうまくいってるの? 何なら練習のときよりリズムがいいくらい。

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▲たぶん3湾曲。フォックス・ビジュアル様撮影。

速歩パートの最後まで、頭を上げることなくリズムのいい歩様。なんか、青空くんずいぶんがんばれてる?
手綱を伸ばした常歩では、気をつけてハミを追わせようと思っていたのですが、思っていたほどにはできず、手綱を詰めるときに少し頭を上げてしまいました。
C点までに無理くりハミを受けさせようとしたら、1歩イレギュラーが入ってしまった。

もともと右手前駈歩は、青空くんはそんなに得意ではないのです。1歩だけ速歩入ったかな? という感じの発進で、しかも輪乗りがだいぶ大きくなってしまった。
が、ここはまさかの「7」がついていました! しかも、点数がからいことで有名な審判から。あとでジャッジシートを見てびっくりするやら、うれしいやら。
蹄跡ではだいぶ頭が高かったのですが、これはそんなに点数に響かなかったようです。

これが終われば、青空くんの得意な左駈歩。発進からスムーズで、輪乗りもきれいに決まり、蹄跡でもいい頭頚の形。今までの練習から考えても屈指の出来で、この駈歩だとわたしの姿勢もあまりひどくならない。

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▲左駈歩。同じくフォックスビジュアル様撮影。トリミングしています。

駈歩から速歩への移行も、今まで練習で2、3回くらいしかできたことがないようななめらかさ。
あとは速歩パートを残すのみです。ここは青ちゃん、けっこう上手なんだ。
発進はスムーズで、蹄跡を回って半輪乗り。ここで、実は停止がX点だかG点だか迷ってしまい、中途半端なポイントで止めてしまいました。
敬礼、終了。
終わった! 青空くんが最後までがんばりきった!

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▲演技終了直後。同じくフォックスビジュアル様撮影。

去年は恐竜みたいになってだらだら回ってきたのに、今年は青空くんが最後までちゃんと我慢してくれた。
2人で一年がんばってきたのは、無駄じゃなかった。青空くんえらい、えらかったよ。
うれしくてうれしくて、退場した待機馬場で泣きそうでした。

相方や日の出の先生たち、見に来てくれた友達も、青空くん良かった、点数もかなりいいのではないかと口々に言ってくれます。
何よりも、ふだん本当にがんばるのが嫌いな青空くんが、こんなにがんばれたことがうれしかった。

青空くんの汗を拭いて昼飼いをつけ、少し落ち着いたところで馬着を着せます。何しろ雪が降りそうな天気なのです。
ホッとして友達としゃべりながら、青空くんのたてがみをほどいていたら、順位放送が入りました。

「第3位、KYOKOさんと青空号」

入賞? ホントに?
青空、やったーー! 思わず青空くんの首に抱きつきました。すごいよ青空、よくやった!

表彰台で、「青空号」と入った賞状をもらい、少し胸がつまりました。
ぐーちゃんとかなえられなかったことを、青空くんがかなえてくれた。きっとぐーちゃんも見ててくれてる、少しヤキモチ焼きながら。

青空くんはみんなにもたくさんほめてもらって、リンゴをたくさんもらってご満悦。
ただ、もっとお友達を作りたかったらしく、帰りの馬運車に乗ってからも八王子さんの馬たちに大きい声でご挨拶していました。

成績は58.529%。
55%取れたらA3課目に上げようとこっそり決めていましたが、それよりもはるかに良く、しかも入賞という望外の結果です。
何よりも収穫は、青空くんがきちんと最後までがんばれて、まだまだ成長していけるという手応えを感じさせてくれたこと。
青空くん、来週からもがんばろうね! まずはシンプルチェンジだ(笑)。