北海道旅行4日目、帯広で迎える最終日。

前日の夜、帯広在住の友人たちに加え、関東在住のばんえい友達Sくん(もともと実家が北海道なので、帰省ついでに帯広に来ていた)と飲んでいたんですが、Sくんが翌日の予定はとくに決めておらず、帰りの飛行機もいっしょだということで、1日同行を提案してみました。
そんなわけで、朝からSくんにわたしたちが泊まっているホテルまで来てもらって、我が家で借りているレンタカーで出発。ばんば生産牧場をやっている友達と待ち合わせ、彼の家で生産したばんばが種牡馬になって別の牧場にいるので、連れて行ってもらいました。そこで種牡馬と1時間くらい遊んで、次は本別にある友達Hさんの牧場へ。

Hさんの牧場ではばん馬を生産しており、重賞などで活躍する馬を出していますが、牛、豚も生産しています。最近、お母様が敷地内でお惣菜屋さんを始め、バーベキューハウスも作ったりして、いろいろと地域を盛り上げようと奮闘しているご家族。
そんなわけで、到着してまず和牛&和豚バーベキューをご馳走になりました。
今日の大きな目的は、Hさんに調馬索を教えること。
Hさんは最近サラの乗馬マイネルデュプレ号を引き取ったのですが、彼はばんばは扱えても、サラの扱いは勝手が違ったようで、いろいろと困っていたようだったので、とりあえずは調馬索を教えてあげることにしたのでした。

(調馬索を教える、と約束したものの、ちょっと自分のなかでは葛藤があって、それはアマチュアの分を越えた行為ではないかと。後日、自分の倶楽部の社長に「アマチュアの分を越えたことをしました」と言ったら、「お金をもらってやったわけではないから、先輩としてアドバイスをするのは悪いことじゃない」と言ってもらえたけど、どうなのかなあ。)

デュプレを馬房(めっちゃ広い! 出産馬房か!!)から出してもらい、相方と2人で馬装。
まずはデュプレを少し引き馬して、人間との約束ができていることを確認してから、広めの馬場に出て調馬索をかけます。

いや、ホントいうと調馬索、ぐーちゃんと青ちゃんにしかかけたことないんですよ。
ぐーちゃんは、尻っぱねこそするけどガンガン持ってくようなことはなかったし、青ちゃんは少し持っていくけど暴れたりはしない子なので、もしデュプレが尻っぱねしまくりで走り回る子だったら、うまく回せるのか…。

結論から言うと、完全に杞憂でした。
デュプレが調馬索をよく知ってました。これはうれしい誤算。
むしろ、足下がボコボコなので、デュプレが「駈歩したくないなあ」っていうくらいで、追いムチを置くと「終わりですね?」ってすたすたすたとこっちに寄ってくる。すごくいい子だ。
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両手前とも回してみて、調馬索を外して相方に乗ってもらいました。
調馬索の印象とあまり変わらず、ふっとんでいくような感じはまったくないので、わたしも乗ることに(つまり相方で安全確認をしてから乗ったってことです)。
相方が「左手前で少し肩張るよ」というとおり、左手前だと輪線から逃げようとする。というか、右のハミが効きにくいのかな。

左手前の輪乗りで速歩の準備をしようとしたら、デュプレがいやになったのか膠着し、後退しようとします。もちろん叱るんですが、なんとなくじわーっと下がろうとする。うーん、試されてるなー。くっそ、ムチ持ってないわ(笑)。
ガツッと蹴っ飛ばして脚を強めに圧迫し続け、お前に負けてなんかやらないよ? という意志を伝えたら、ようやく後退するのを止めて動き出しました。そこからはすっかりいい子になったので、やっぱり試してたんだな。

デュプレの駈歩はすっごく乗りやすかった! 裸蹄で、ボコボコの馬場であれなんだから、整地だったらふわふわなんじゃないかなあ。
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▲Sくんが撮ってくれた写真。わたしのかかとが高いことを除けば(笑)、すごくいい写真だ。

そのあと、Hさんの別の友達が来たので、少し引き馬で乗せて、同行のSくんも乗せてから、Hさんに調馬索を教えました。
わたしが習った通りのやり方で、まずわたしが回す後ろにHさんにぴったりついていてもらって、調馬索と追いムチの位置関係や回すときの目線などの注意事項を覚えてもらってから、ポジション交代。
Hさんは騎乗して駈歩ができないレベルなので、調馬索で駈歩までやるのは難しいかな? と思ったんですが、Hさん自身が何が何でも今日覚えるという意思があったこと、デュプレが協力的だったことで、駈歩までできました!

そして、追いムチを置くが早いか寄ってくるデュプレに、「すごくかわいい! うれしい!」と喜ぶHさん。
ほめてほしくて戻ってくるんだから、なでてあげて、と伝えると、すごくうれしそうになでていました。「こんな嫁さんほしい」とまで(笑)。

何しろ良かったのは、Hさんに「楽しい」と思ってもらえて終わりにできたこと。
馬に乗るときは、できるだけ最後に何かをほめてあげて終わるようにしているつもりですが、人に教えるということも同じなんだな、と痛感しました。
ばんばを生産しているのに、サラの扱いは勝手が違うので自信をなくしかけていたHさんに、サラの扱いの楽しさが少しでも伝えられたのなら、わたしもうれしい。
何しろデュプレのおかげです。
それと、長時間待たせてしまったのに、文句ひとつ言わないでいてくれたSくんと陸別在住の友達の友情に感謝。

そしてお惣菜屋さんでお茶やスイカをいただいているうちに、もう15時回っている。帰りの飛行機の時間を考えると、帯広競馬場に寄るヒマがないかも?
Pさんの牧場をおいとまし、レンタカーを走らせて帯広競馬場へ。到着した時間から考えると、どう考えても競馬場に滞在できる時間は5分!
競馬場内を駆け回って知り合いに挨拶し、大急ぎでSくんといっしょにレンタカーで帯広空港へ。
カメラを仕舞うSくんを尻目に、最後のトラベルチケットでビールを飲んで、旅の締めくくりとなりました。