3連休の最終日。
日の出乗馬倶楽部に到着すると、わたしの半自馬グレイトには他の会員さんが乗っていたようでした(これは半自馬なので当たり前のこと)。
ちょうどレッスンが終わったところで、ぐーちゃんが馬繋場に引いていかれるところを見ると、鞍下がありえないほどずれている。あそこまでずれると、き甲に負担がかかったのではないか? と悪い予感がして、馬繋場へ急ぎました。
その会員さんが鞍を外したところをチェックすると、やっぱりき甲がすりむけて血が出ている。
半自馬とはいえわたしの大事な馬で、人間の不注意でケガをさせるということはわたしにとってはとても許せないこと。一瞬、頭に血がのぼりかけたんですが、つとめて冷静に、装鞍のときはき甲を抜くものですが(鞍下を一度上に持ち上げて、き甲に負担がかからないようにすること。着物の着付けで背を抜くのと同じようなイメージです)、この鞍下のずれ方は、き甲を抜かなかったのではないですか? ということをその方に言いました。
なんだかその方が「はあ、そうですか」というような感じなので、「これは乗馬の基本だけど、習わなかったのですか?」と聞いてみると、「そういえば…習ってないと思います」という返事。
でもね、この方、もう7〜8年乗っているはずで、これを習っていないということはまずありえない。というか、習ってないとしたら、倶楽部の大きな手落ち。
あとで先生と相方に聞いてみたら、どっちも口をそろえて「えっ、何回か教えたよ?」と。
ということは…です。もう、腹がたって仕方がありませんでした。

幸いき甲のすり傷は軽かったので、薬を塗って馬房に戻し、昼に(もちろんき甲に負担がかからないように細心の注意をはらって)馬装して乗ってみました。
するとぐーちゃん、なんだかのほほんとしている。ぽやーんとした感じで、速歩もてろてろと「このくらいやればいいよねー」という感じです。

駈歩にしてみても、後肢だけ速歩に近い、手抜きの駈歩で、トモなんて全然使ってない。とても馬場馬の駈歩として許されるもんじゃない。
ちょっとアンタ、このトモ使いなさいよ、と鞭をぽんとお尻に入れると、馬が急にカッとしてダッシュしました。なんだこりゃ?
前にもこんなことがあって、自分がダッシュしたことに興奮してさらに伸び直したりする感じだったので、今日は鞭を捨ててみました。鞭を捨てる瞬間にさらにダッシュをかましましたが、あとはなんとかふつうの駈歩に戻せました。

あとでよーく考えると、前にダッシュをかまされたのも、その人が乗った後だった。
たぶんですが、グレイトとしてはなんの要求もされずにのほほーんと乗ってもらったので、その後にいろいろとキビシイ要求をするわたしが乗ると、カッとしてしまったのではないかと。
かといって、「のほほん」のまま終わらせることは、引退させたとはいえグレイトを競技馬として扱いたいわたしとしてはやりたくない。うーん、めんどくさいなあ。

で、騎乗後に鞍を下ろしてみると、すり傷はだいたい乾いていました。
きちんとき甲を抜くだけで、まったく負担はかからないのにね。